Home > リトルミスマッチについて > 知育靴下としての使い方

カラーや形を選ぶことで考える力が身につきます。

松本輝彦先生のプロフィール

アメリカ在住。カリフォルニア大学で研究。30年にわたり、海外の日本人の子供達の生活・教育のサポートに直接携わり 早稲田大学・一橋大学でHOTS(自分で学び、自分で考え、人に伝える)の授業を実施。 家庭での幼児教育の重要性を説く第一人者 日本でのHOTS(Higher Order Thinking Skills)の活動 HOTSカリキュラム・教材の開発。早稲田大学・一橋大学でのHOTSの授業、小・中・高校でのデモ授業や研修指導。 塾用教材開発・研修、講演、企業内研修、教育委員会・各種団体への講演活動など。

 

リトルミスマッチの靴下は様々な色があります。このような組み合わせの色というのは日本にはあまりありません。

色彩感覚は2〜3歳くらいの小さいときに身につくもので、10歳になるともう遅いのです。2〜3歳という年齢は、言葉などの知的な部分が発達する前の段階であり、色彩や形に対する感覚能力が育つ時期な のです。よく小さい頃から音楽を聞かせなさいと言われますが、情操教育の面でも、色や形や音というものにどんどん接しさせ、そこで吸収させていくのが理想です。リトルミスマッチの靴下のような日本の文化とは異なる色に接させるということは、10年後、20年後を迎える子供にとてもよいことなのです。

 

 

クリエイティブな発想のために

また、この靴下は、日本人の感覚の中からは生まれてきません。
なぜならアメリカは、「みんなと同じじゃダメだ」と教えることが基本にあるからです。それはある意味大変なことですが、人と同じではダメだという考え方は、個人の個性や外見ではない中身を大事にしていくということに繋がっているのです。そして、自分の個性を大事にするためには、自分で考えなければいけない。誰かに言われたとおりに物事を処理していたのでは、自分の個性は生まれないからです。子供が将来どうすればクリエイティブな発想が出来るようになるかというのは、何も難しい本をたくさん読ませることから始まるのではないのです。非常に単純な日常の生活習慣から生まれる積み重ねの結果なのです。

日本でも、我が子がとんでもない色の組み合わせを選んでも、笑顔で受け入れるお母さんが増えるといいですね。「その組み合わせはおかしい」というのは、お母さんの個性をお子さんに押しつけていることなのだと考えてみてください。親子であっても、個性は違うのです。そして、お子さんが大人になったときに、「みんなと同じでいいのですか?」ということを常に考えて欲しいですね。

 

 

色彩感覚の育成

また色に対する知育要素は、無限です。単純に明るい色から暗い色までどんどん受け入れさせることが大事なのです。この靴下の色を見て育った子というのは、 今自分のいるカルチャーの中にない違う色のコンビネーションを自分で許容できるように育つわけですから、それは凄いことなのです。色に対してのセンスを身につけていくと、色塗りをさせるといろんな色を使えるようになり、発想力がつきます。ただ組み合わせだけでこれとこれがいいのだという事ではなく、もっともっと無限にその組み合わせはある。それを自分で感じられるような子になります。色々なものにトライしていく子供になれば、まさにそれが子供の個性という形になって現れてくるのです。
このリトルミスマッチの靴下を自分ですぐに選べないお子さんの場合、お母さんがほんの少し提案をしてあげてください。「色が似ているから選んだの?」「形が一緒だから選んだの?」と聞いてあげれば、子供達もわかります。そういうきっかけをつかめば、子供がどんどん自分で想像し、見るところに変化が生じ、親がハッと思うようなところにも気がつくようになり、徐々に、子供なりの理由付けで選択できるようになるのです。 そしてそれは、「生きるスキル」の第一歩なのです。

 

 

子供に、なぜ?どうして?の問いかけをしていますか?

リトルミスマッチの商品が幼児教育、子供の教育過程において優れていると思う点の一つに、モノを比較する能力を通じて考える力を養うという点があります。「比較をする」ということは知的な発達をするときの一番最初のステップなのです。同じだと言うことに気づかないと、グループに分けることができません。グループに分けるというのは、ある基準や根拠があって分けるわけです。でもその根拠を、日本の教育では全部最初から与えてしまっているのです。 

 

 

私達は様々なところで実験をやってきました。例えば小学生を対象にした新潟の例ですが、動物のカードを五つか六つ出して、「足の本数で分けてごらん。」というと、すぐに分けることが出来ます。でも次にその子に何も分け方を言わずに、「二つのグループに分けてごらん。」というと出来ません。信じられないことに、五年生くらいの子でも出来ないのです。日本の普通の学校教育を受けている子に、「二つに分けてごらん」というと、「ええっ?」と言うし、「理由を言ってごらん」というと「ええっ?」と言います。これが現実です。その五年生の子供がどうしたかというと、後ろを見て「お母さん、どうやって分けたらいいの?」と言ったのです。 学校の教育だけで子供を育てている人は、その子が大学生くらいになると、本当に大変です。子供時代はいいですが、大人になって自分で生きられる人には育たないでしょう。答えを教えられるのではなく、自分で理由を見つけることが出来れば、それが答えなのです。 学校がダメならば、家庭教育が重要になってくるわけです。日常生活の中で、充分にできる「考えることのトレーニング」にこのリトルミスマッチの靴下は最適なのです。  

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実際に子供達にやってもらったことですが、三本の柄の違う靴下の中から「どれとどれを履くの?」と聞くと、いろんな意味で選ぶことが出来ます。そしてそれぞれの子供はみんな、大人が「あっ」と驚くような選び方をします。大人は、色や形で、似たような色を選びます。でも子供達の選び方は自由です。大人は決まった判断基準を持っているので似たような物を選ぶのですが、子供達にはそれがありません。子供は自由な発想で選ぶので、みんなと同じ選び方はしません。   この自由な選択基準こそが、子供にとって重要な「考えることのトレーニング」なのです。決して、お母さんの趣味で選ばないで頂きたいですね。そしてお母さん方にやって頂きたいのは、子供に選ばせた後「なぜそれを選んだの?」と聞いてあげることです。理由を聞いてあげると、子供は説明をしてきます。説明をするために、子供は考えるのです。いつもは、「これをしなさい」「あれをしなさい」「これはおいしい」「これはまずい」全部お母さんが決めていませんか?お母さんがすでに答えを持っていて、その答えを子供に押しつけていませんか?子供の説明に対し、「そう思ったんだ。凄いね。そういう理由で選んだんだ。」でいいのです。  

 

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